フランス対クロアチア 国の背景から両代表を見てみる

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ロシアワールドカップもいよいよ3位決定戦と決勝を残すのみとなりました。
準決勝第二試合は我が予想を外れて、クロアチアがイングランドに逆転勝利し、決勝はフランス対クロアチアとなりました。
クロアチアが優勝すると、9カ国目の優勝国誕生となります。


静岡県代表が世界を制する?

ご存知の通り、クロアチアは旧ユーゴスラビア圏から独立した国です。
2018年の統計では人口は415万人ですが、優勝経験国としてはウルグアイの349万人に次ぐ少なさとなります。

ウルグアイの優勝は第二次大戦前の1930年第一回大会と大戦直後に行われた1950年第4回大会で、参加国も13カ国と言う時代でした。
第4回大会はブラジルで行われ、4カ国による決勝リーグの最終節は事実上の決勝戦として、20万人の観衆で埋まったマラカナンスタジアムでブラジル対ウルグアイ戦は行われました。
20万人です、20万人。
そしてブラジルは引き分けでも優勝の有利な展開で、更に先制をしたのですが、ウルグアイが逆転勝利。
試合結果から自殺者2名、ショック死2名と4人の方の命が亡くされた、「マラカナンの悲劇」として伝えられている試合です。
その試合を制しての優勝ですから、単純に昔のこととは言えませんが、それ以降、ウルグアイは17の大会でベスト4に残ること3回に留まっています。

さすがにアイスランドの34万人よりは多いですが、414万人の国が優勝したら、近年のワールドカップに於ける大トピックになりますね。
静岡県の人口が370万人ですから、静岡代表が世界一になると言う話になります。

フランス78.3%・クロアチア0%?

今回のワールドカップで顕著になってきている事に、あのマラドーナさんも話題にしている移民選手の割合があります。
フランスは、国としては6.8%の移民率ですが、代表チームは78.3%と跳ね上がります。
このところ躍進してきたスイス代表は65.2%、フランスに敗れたベルギー代表は47.8%と高率です。
しかし、スイスは国として24%、ベルギーは12.1%と、移民選手率は高いですが、国の割合と選手構成の差はフランスほどではありません。

大会前に移民についての問題が表面化したのはドイツです。
2014年ブラジルワールドカップの優勝で、移民と国家融合の成功を訴えたドイツ代表でしたが、4年の年月の中で、国の様相も変化し、代表選手たちにも変化を及ぼしたのかもしれません。
ドイツ代表のエジルとギュンドアンが、ルーツであるトルコの独裁的と批判されるエルドアン大統領と面会し、その時に、ギュンドアンが「私の大統領へ、敬具」と記された所属クラブのユニフォームと一緒に写真に納まったことが問題視されました。
もちろん、両選手の家族や親族の関わりや、トルコとのビジネスなど、大人の事情も含んでの行動のようでもありますが、国をまとめると言う価値を軽視していると言われ、アンケートでは「代表チームに召集するべきではない」と言う回答が70%に昇った言われています。
ドイツの不調はこんな所に原因があったのかもしれません。

そう言った意味では、統計がないので割合は不明ですが、クロアチア代表には移民選手がいないのではと思います。
また国としては、クロアチア人とセルビア人で95%を占めています。
どちらかと言えばクロアチアは、その歴史からも、移民を輩出していたとも言えます。

人口6,480万人のフランスと414万人のクロアチア、移民選手率78.3%のフランス代表とほぼ0であろうクロアチア代表、こうした国の背景から見ても、興味の湧く決勝戦になると思います。
優勝予想は外れましたのでもうしませんが、みなさんはどちらが優勝すると思いますか?

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