四季がはっきりした日本に暮らしていることは、とても素敵なことだと思います。
来年の暦を見ると、立春は2月3日、立夏は5月5日、立秋は8月7日、立冬は11月7日と、ほぼ3ヶ月で分けられていますが、僕の気持ち的には、春が3〜5月、夏が6〜8月、秋が9〜11月、冬が12〜2月の3ヶ月間という感じです。
しかし、春・秋・冬はその期間で納得がいきますが、夏の期間は違和感があります。
一つ抜けている季節があるなと思うからです。
それは梅雨。
四季で分けると6月から夏ですが、6月と7月の3分の2は梅雨で、いわゆる夏と呼ぶ夏とは違う季節です。
更に、もうすっかり遠ざかってる海水浴ですが、8月半ばを過ぎるとクラゲが発生してしまいます。
つまり、夏だ!海だ!と言いながらも、本当の期間は7月20日から8月15日位までの1ヶ月にも満たない期間なのだということです。
1年の間に僅かに生まれる開放感、それが夏の持つイメージを際立たせていると思います。
人生も後半に入った中学の同級生達と、9月の後半に「BBQでゆく夏を惜しもう」と言う話は、僕達にとってちょうどいいイベントだったのかもしれません。
場所は鎌倉、材木座海岸の国道134号線沿いの「海沿いのキコリ食堂」。
友人の設定の5時スタートが、当日の天気とも相まって、絶妙の夕暮れに包まれました。
真夏ならば海の家が並んでいますが、いまはすでに元の砂浜に戻っています。
稲村ガ崎方向の雲に沈む夕日を眺めながら、海沿いのテラス席でBBQのスタートです。
BBQコースはおつまみ盛り合わせに牛豚鶏の肉系野菜のBBQと〆の焼きそばのスタンダードと、更に魚介系と鎌倉野菜のBBQ、〆に焼きおにぎりとデザートのバニラアイスがついたプレミアムの2コースがあり、ソフトドリンク・アルコール・プレミアムの3種の飲み放題もあります。
U61の僕達は、女子も多かったのでスタンダードコースにアルコールの飲み放題をチョイスしました。
まずは、枝豆・フライドポテト・鎌倉野菜の漬物のおつまみ盛り合わせとドリンクが運ばれてきます。
程なくして、炭火の燃えるBBQコンロがテーブルに運ばれます。
そして、肉類と野菜の登場!
早速、肉を網に乗せて焼き始めます。
しばらくするとお姉さんが、「火が強くなって来たので、野菜を焼いて下さい」とアドバイス。
U61なのに肉肉で行っちゃってました。
薄暗くなった砂浜には、大型犬の散歩に来た人影と犬影が浮かびます。
行き交う車も少なくなり、走行音が途切れると波の音が聞こえます。
そして、想い出話に弾んでいた時に、スキレットに入った〆の焼きそばが運ばれます。
もっと食べたいと言うより、もっと焼きたい気持ちで、肉を追加してしまいました。
「キコリ食堂」のBBQ、肉が特別に美味しいとかタレが格別と言う特徴はありませんが、買い物もせず手ぶらで行ってBBQ、そして面倒な網洗いなどの後片付けもなく、何と言ってもこのロケーションで提供してくれるのは嬉しいですね。
また、普通に定食などもやっているので、ドライブの途中に寄って見るのも良いかもしれません。
時間は2時間制、5時からスタートしたBBQが終わる7時頃にはすっかり暗くなり、134号線を走る車も少なくなって寄せる波音が聞こえる中、残る炭火の暖かさに秋の気配を感じるのでした。
海沿いの キコリ食堂
神奈川県鎌倉市材木座6-4-7 山ノ上ビル
0467-81-4723
11時~22時(季節により変動あり)
ランチ 11:00-15:00
カフェ・スイーツ 15:00-17:00
ディナー 17:00-22:00
不定休