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紫陽花の鎌倉で御朱印散歩


世の中が御朱印ブームだからなのか?自分が還暦を超えてそういう気持ちになったからなのか?最近、御朱印を集めています。
実はこの御朱印集め、意外にいい散歩だったりちょっとしたトレッキングにもなっています。これまでに行ったところを含めて、御朱印散歩・御朱印トレッキングをご紹介して行きたいと思います。いいなと思ったら、辿って見てください。第一回は、今の時期が一番の鎌倉のあのお寺です。


参拝の印として御朱印を戴く

御朱印の存在は知っていましたが、ちょっと敷居が高い感じもしていました。そもそも、御朱印とは「寺社へ写経を納める納経の受付印」と言うことです。写経を納めると言われたら、敷居が高く感じるのも仕方ないですね。しかし、昨今では参拝の証として御朱印を拝受すると言うことだそうです。昨今と書きましたが、この風習は江戸時代後期にはあった様です。と言うことで、御朱印をいただく前には、必ず参拝をします。
御朱印は蛇腹の御朱印帳に記していただきます。御朱印帳はお寺や神社でオリジナルなものを販売されていますし、観光地で例えば鎌倉オリジナルの様なものもありますし、アマゾンでも販売しています。寺社オリジナルを他の自社にお願いしても、特に断られることはありませんので、寺社オリジナルの方が記念になるので良いかもしれません。
お寺と神社は分けた方が良いのかなと、一応2冊持ち歩いていますが、一度間違って出してしまった時も、特に断られることもありませんでした。
今まで行った所は、概ねが300円を納めます。500円の所もありました。あまり大きなお釣りにならない様に、準備された方が良いと思います。
また、大体9時から16時くらいが、御朱印所の対応時間です。小ぶりの寺社ではお昼休みがある所もありますので、時間も気にした行程も大切です。

この季節はやはり明月院の紫陽花

今回の「御朱印散歩」、向かったのは鎌倉です。
鎌倉はさいたま市民の僕でも車で小1時間で着く、意外に近いエリアだと気づいたのは数年前です。鎌倉に行く時は、鎌倉高校横から国道134に入るルートと、横浜横須賀道路の朝比奈インターから峠を超えて入るルートのどちらかを取るのですが、この日は朝比奈インターから入りました。平日は終日料金がある駐車場に車を入れて、鎌倉駅から北鎌倉へ横須賀線で入ります。円覚寺の前を通り、紫陽花寺こと明月院に向かう小道に入ります。小川が流れる明月院通りは、自然と適度なお店で風情がありますが、さすがに混んでますね。

左手に藁葺き屋根のレトロな家が見えると到着です。明月院の入り口はとても混雑していました。

1160年に創建された明月院ですが、紫陽花の歴史は意外に浅く、第二次大戦後、物資不足で足りなくなった杭の代わりに、参道際に手入れが楽な紫陽花を植えたものが次第に有名になっていったのだそうです。
参道を人なく写すことはできませんが、この雰囲気は癒されますね。

この紫の縁取りの紫陽花は珍しいですね。

ハート型の紫陽花も見つけました。

順路的には最後にある小さな竹林も風情があって好きです。

竹林の中で、見上げるのも好きです。

そして、明月院で頂いた御朱印です。

建長寺直伝のけんちん汁が食せる点心庵

明月院を後にして、建長寺方面へ歩きます。
途中、桑田佳祐氏の後輩とすれ違います。
そして、建長寺の入り口、以前「鉢の木カフェ」があったところに新しく「点心庵」と言うお店が出来ていました。

店頭のお品書きを見て「湘南野菜の鎌倉はちみつカレー」に惹かれて入ってみました。

お店に入ると、立派な書の屏風が置かれています。
ホームページによると、建長寺第240世住持 吉田正道老大師の書とのことです。

店内は建長寺ビュー、和室にテーブルと椅子です。

テーブルには野菜が水の入ったピッチャーが置いてあります。得体が知れない感もありますが、飲んでみたら美味しかったです。

客室の奥には座禅の部屋があります。

明月院のような円形の窓もありました。
さすがに明月院ほどの景色が見れる訳ではありませんが、混んでて見れなかった分、独占して見れる分、得した気持ちになれました。

残念ながら「湘南野菜の鎌倉はちみつカレー」が完売と言うことで、季節限定の「冷やし薬膳そば」を注文しました。
そして、建長寺に直接調理法を指導されたと言うけんちん汁、単品では塩むすびがついて800円ですが、500円で付けることが出来ると聞いて、けんちん汁も頼みました。

出てきた蕎麦は、涼しげに野菜が盛られています。
器は陶芸家河村喜史さんの作品です。
けんちん汁は味噌ではなく醤油仕立てです。

さすがに建長寺直伝のけんちん汁、完全な精進料理です。
一般人の僕には味が薄すぎますが、味濃い料理に毒された身体にたまにはいいのではないでしょうか?

そして薬膳そば、ミョウガが蕎麦に合います。縦長に切られたオクラの粘りと一緒に蕎麦を引き立てます。
焼き茄子がいいアクセントになります。
蕎麦は田舎系ですが、ツユはやはり薄めです。
間違いなく、けんちん汁もそうだと思いますが、鰹ぶしなどは使っていないでしょうけど、食べるうちにその奥深さを感じます。

建長寺は既に御朱印をいただいていたので寄りませんでしたが、前出の円覚寺と合わせて3つのお寺を周る散歩でも良いですね。

店舗情報
点心庵
神奈川県鎌倉市山ノ内7
0467-55-9350
11:00〜17:00 (LO16:00。ディナータイムは予約のみ。詳しくはHPを参照願います)
定休日:火

散歩のひと息はやっぱり甘味 納言志るこ

点心庵を出て、そのまま鶴岡八幡宮に向けて歩きます。八幡宮も既に御朱印を頂いているので寄りませんでした。
小町通りを所々覗きながら鎌倉駅前のロータリーが見えてくる辺りで、右に折れます。
今日の散歩の最後は、鎌倉の甘味でひと息です。
時には行列もできる「納言志るこ店」、この日は空いていました。

店内は伝統的な昭和の甘味店です。
つぶ餡の田舎しるこをいただきます。

丹波の大納言小豆を2時間煮込んでいる田舎しるこは、お椀いっぱいに盛られて、焼き餅が一つ入っています。

見た目は甘そうですが、小豆がいっぱいなので、甘さにしつこさは無く小豆の味を楽しめます。

お店の写真にあるように、氷の旗が風に揺れています。
これからの季節は、かき氷もいいですね。

店舗情報
納言志るこ店
神奈川県鎌倉市小町1-5-10
0467-22-3105
11:00〜18:00 (LO17:00)
定休日:水、第1・3木

アメカジ魂を揺さぶるPacific Ocean Blue

最近、鎌倉に行くとつい寄ってしまうのが、東急ストア横にあるPacific Ocean Blue。
うっかりしたら見落としそうな小さなお店ですが、僕が二十歳前後の渋谷のアメカジの店ってこんな雰囲気でした。

そして、このようなイラストに弱い世代です。VAN、そしてBoat Houseへの系譜を感じられますね。
当時から岡サーファーだった僕は、鎌倉のポイントがデザインされたTシャツとステッカーをゲットしました。
これも粋な鎌倉土産ですが、他にも色々ありますので、ぜひ寄ってみてください。

店舗情報
Pacific Ocean Blue直営 鎌倉店
神奈川県鎌倉市小町1-4-25
0467-53-7920

駐車場に戻り、今回の御朱印散歩も終わりです。
お寺や神社に寄りながら旅行されたり歩かれたりされる方も多いと思います。
そこで参拝の印として御朱印を頂くのは、良い記念になると思います。
また、散歩よりちょっと厳しい、御朱印トレッキングにも挑戦していますので、その記事は改めて書きたいと思います。
目標は、富士山頂上浅間大社奥宮です。

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