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スズキハスラー で車中泊に挑戦しよう!【準備番外編】メスティンで自動炊飯

車中泊に興味を持ってわかったのですが、今、キャンプ関係はかなり熱いですね。
私は若き頃ボーイスカウトでしたし、オートキャンプもしてました。
この十数年は行ってませんが、なんだかんだ、キャンプは100泊以上経験しています。
ですから、車中泊の先にはソロキャンプなどもできたらなと思っています。

キャンプとなれば、やはり「食」が一つのテーマです。
様々な野外料理のガイド本も出ていますし、YouTubeやインスタなどでも紹介されています。私もダッジオーブンなど駆使して、いろいろ調理した経験もありますが、最近の野外料理器具で、惹かれてしまったのがメスティンです。
値段も手頃で、使い勝手もありそうなので、早速入手してしまいました。

キャンプの炊飯は、飯盒からメスティンへ?

私が初めてキャンプに行ったのはかれこれ50年前、半世紀前ですね。
小学校5年生の時でした。
当時は、ご飯を炊くのは飯盒、兵式飯盒と呼ばれてました。
腰に下げた時に腿あたりにフィットするようにカーブしてます。このところの炊飯の主役はメスティンなんだそうですね。
メスティンは飯盒の「盒」の英語で、兵士の食糧携行の器具だったそうです。
確かにアルミでドカベンの弁当箱みたいなスタイルは、ご飯を炊く雰囲気があります。
このメスティン 、なぜかスウェーデン生まれです。
トランギアというスウェーデンのアウトドア用炊事器具の会社が、1970年代に生産を始めたそうです。
スウェーデンの食事といえばミートボールかスモークドサーモンしか知らないので、パン食かと思いましたが、意外にも、週の半分くらいは米を食べるのだそうです。
ならば飯盒があっても不思議ではないですね。

メスティン+固形燃料で自動炊飯

飯盒炊飯、米を炊くと言うのは、小中学生には簡単なものではありませんでした。
当時の燃料は薪です。
その昔、羽釜などでご飯を炊いていた時代と同じ感じです。
「はじめチョロチョロ中パッパ、一握りのわら燃やし、赤子泣いても蓋とるな」と言うご飯の炊き方が唄になっているのをご存知の方もいらっしゃると思います。
主に火加減の事ですが、歌を教わってもこんな感じで薪の火を調節するのは簡単ではありませんから、何度焦がしたことかわかりません。
徐々にコツを掴むと、かまどの前は自分のものになります。
しかしこのメスティン、なんと固形燃料で自動炊飯できるのだそうです。
居酒屋で個鍋を熱するあの水色の円筒形の固形燃料です。
今のボーイスカウト達がメスティン を使っているかはわかりませんが、美味しいご飯が食べられているのかなと思うと、少し羨ましいです。

パチ物だけどメスティンをゲット

日本ではイワタニ・プリウスがトランギア社と提携して販売しているようですが、本家のメスティンは何故かネットでは少し高く販売されているようです。
私が購入したのは、中国製のコピー品、いわゆるパチ物です。

パチ物ですが、メスティンで蒸し物ができる底に敷く網と、固形燃料を置く折り畳みのゴトク、そして全てを収納する袋が付いています。

本家のトランギアではそれぞれオプションで、ゴトクは折り畳みではありませんが、4点セットで税別4,350円になりますが、さすがパチ物、税込み2,000円でした。
トランギアのメスティン、その後、モンベルの売り場で見つけましたが、1,600円の定価で販売されていました。
大概がネットの方が安いと思っていましたが、リアル店舗の方が安いこともあるのですね。
私も、いつか純正品を買いたいと思います。

使う前の儀式は省略

メスティン をネットで見ていくと、使う前に二つの儀式がいるとなっています。
一つは、アルミの切り口を綺麗にする「バリ取り」。
そして、「シーズニング」です。
ダッヂオーブンもクズ野菜を炒める「シーズニング」を行いました。
メスティンは米の研ぎ汁で、煮込むのが普通のようですが、クズ野菜を炒めても良いようです。
で、結局どちらもやりませんでした。
「バリ取り」は、Amazonの批評通り、必要を感じない程に綺麗になっていました。
「シーズニング」については、本家のガイドにどっちでも良いとあったので、無しでも良いのかなと使ってみることとしました。
最大の要因は、我が家は無洗米なんであまり研ぎ汁があまり出ないことでした。

初めてでも美味く炊けた

メスティン炊飯の大事なところは、やはりお米を水につける事でしょう。
「はじめチョロチョロ」と言うのも、沸騰させずにぬるま湯に米をつけ水を吸わせるための所業です。
その代わりに、20分ぐらい水につけて吸わせる事が大事だそうです。
コメを水に付け、実際に炊くための水を入れます。
トランギアのメスティンでは、米1合の時は取手のリベットの真ん中辺りという目安があるそうですが、なんとこのメスティンにはメモリがついています。

コピー品だけど、本家のよりも使いやすくしてると言うのは
なかなかの好感です。
ただの白米でも良いのですが、メスティン のレシピ本で見たしゃけご飯が気になっていたので、セブンイレブンの「銀鮭の塩焼」を入れることにしました。

生の塩鮭の方が塩味も出て良いのかなとも思いましたが、ここは焼いてある鮭を選択しました。
しかし、名前を見て焼き塩鮭ではなく銀鮭の塩焼きなので、 醤油と酒と和風出汁を加えて、炊き込みご飯風にしてみました。
刻み葱を散らして、いざ炊飯です。

固形燃料は100円ショップセリアで買った、20分〜25分のものを使いました。

ゴトクに固形燃料をセットし火をつけます。

その上にメスティンを置いて炊飯開始です。

実は1個では炊き上がりませんでした。
もう一個追加して、都合40分の炊飯時間となりました。
これは、ベランダで実施したので、炎が風で揺らぎ過ぎたのかもしれません。
風防も必要かもしれませんね。
2個目の固形燃料が消え、そのまま10分ほど蒸らすと、良い感じに出来上がっています。

味的には、炊き込み風にして正解でした。
シーズニング無しで焦げ付きの心配もしましたが、綺麗に炊けていて、メスティン の飯盒炊飯は成功しました。
失敗点を挙げれば、還暦過ぎて1合飯は無理ですね。
半合くらいで炊けないかは、次の課題です。

家でもメスティンで、プチ野外感が楽しめる

このメスティン、レシピ本を読むと、ご飯を炊くだけではなく、鍋としての使い方や、フライパンとの使いかなど、様々な広がりが紹介されています。
家で練習して、野外で実施ですね。

そして、固形燃料での炊飯ならば、車中でも炊けるかなとも思うのですが、どうなんでしょう。
先輩達の行動を調べてみたいと思います。
こんなドカベンみたいなアルミの箱で、いろいろ楽しめそうです。

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