暑くなると冷やし中華が食べたくなると言うより、暑くなると食べたくなる冷やし中華がありませんか?
先週のご紹介した芝公園の「綿徳」の細切りの具材と細い麺とタレの生み出す清涼感のある冷やし中華も、暑くなると食べたくなる一品です。
暑さの中、清涼感もいいのですが、逆に食べ応えのある麺の冷やし中華も欲しくなったりもします。
そんな時に訪れるのが、浅草の「馬賊雷門本店」です。
「馬賊」達が食べる料理と言うイメージも心を躍らせますが、この店をご存知の方がまず思い浮かべるのは、店頭で見れる迫力の手延べの麺打ち。
千数百年前に、中国最古の麺打ち方法として発祥したという、2本が4本に、4本が8本にと伸ばしながら増えていくあの麺打ちです。
ちなみに、ラーメンのラーは漢字で「拉」。
伸ばすと言う意味だそうです。
この手打ち麺での拉麺類、特に坦々麺のファンは多くいます。
でも、暑くなって馬賊に来る人の目当ては、季節限定メニューの冷やし中華。
特に、冷やし中華に坦々ごまだれを加えた、屋号の付いた「馬賊冷やし中華」です。
冷やしのラインナップは4種類、冷やし中華、五目冷やし中華、馬賊冷やし中華、韓国風冷やし中華。
冷やし中華は具材もシンプルな醤油ダレベース。
今回の取材に同行してくれた友人は、このシンプルな方をチョイス。
五目は、クラゲ・エビ・イカの魚介とガツンと一枚叉焼、メンマ・ハム・錦糸卵にもやしが入っています。
更に馬賊になると、五目に坦々ゴマダレが追加されるのです。(韓国風は不明w)
醤油ダレと坦々ゴマダレを溶くと、何とも言えないゴマダレになり、そこに辛子を解いてアクセントを加えてタレを自分好みに仕立てます。
そこに、打ち立てを茹で上げしっかりと冷やされた手延べ麺とタレを合わせると、モチモチの力強い弾力ある歯ごたえをタレとともにしっかりと味わえます。
そして具材もそれぞれタレと合わせて、麺と交互に口に運びます。
そう、馬賊では麺と具を別々に頂いて行くのが良いと思います。
一服の涼の中から、夏バテ解消のパワーを貰える一皿です。
お供に、これも手打ちの皮で包んだ餃子もお勧めです。
馬賊 (ばぞく)雷門本店
東京都台東区雷門2-7-6 豊田ビル 1F
03-3841-6002
11:15~20:30