日本の伝統の多くは、流派の中で受け継がれていく。
そして、道を極めていく。
武術や芸術、料理にも道がある。
日本蕎麦にも、いくつかの流派が存在する。
それらに比べたら歴史は浅いが、ラーメンにも流派があり、ラーメン店の系譜の話は何度かしている。
「大勝軒」や「二郎」は、多くのお弟子さんがお店を広げている。
そして、前回紹介した四ツ谷の「支那そば屋こうや」にもお弟子さんの店がいくつかある。
今回は、「こうや」の系譜店の一つ、お茶の水の「こうや麺房」を紹介する。
お茶の水から外堀通りを水道橋方面に向かい、医科歯科大を過ぎ、大きなT字路を右に折れ、順天堂大の間の道に入りしばらく行くと、道の左側に「こうや麺房」が見えてくる。
本郷三丁目からも同じくらいの距離かもしれない。
店に入ると懐かしい匂いがする。
そう、あの昔の「支那そば屋こうや」の匂いだ。
店舗が狭いので感じたのだろう。
多分ご夫婦で切り盛りされている。
ご主人は、四ツ谷でお見かけした感じもする。
夜のおつまみメニューもあり、二組が呑んでいたので、それなりの活気も感じる。
迷わず雲呑麺を注文する。
出てきたどんぶりは、当然だが本家の「こうや」そのものだ。
雲呑の迫力も変わらない。
焼豚は巻いていないタイプだ。
麺は細麺で柔らかめ、スープのこくは昔の「こうや」を思い起こさせる。
もちろん、時とともに味は変化する。
今や「支那そば屋こうや」の作り手の多くは、外国人に委ねられている。
その中で、「こうや麺房」は元祖の味を守り続けているように思える。
入り口には創業店主の似顔絵入りロゴが見守っている。
ジャンル:とんこつラーメン
アクセス:東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅1番口 徒歩5分
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-10-8(地図)
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情報掲載日:2020年11月7日