こんにちは!
アクティブなシニアライフを一緒に楽しむ情報提供をしているタクです。
2021年12月11日、角松敏生さんの年末恒例中野サンプラザのライブに行ってきましたので、初の試みとして、ツイッター情報などを集めて、レポートします。
今後出てくる情報により、追記していきます。
全公演終わりましたので、大改訂しました!
角松敏生40周年記念公演中野バージョン 合わせて一つに⁉︎
2021年は角松敏生さんのデビュー40周年の記念の年です。
6月には横浜アリーナで、「40周年記念ライブ」が行われました。
そして恒例の秋冬のツアーは、「REVERBERATION OF THE 40TH ANNIVERSARY & RINNG IN THE NEW SEASON」と銘打たれ14箇所15公演が行われています。
東京は、12月10日・11日の中野サンプラザです。
年末の中野サンプラザ2Daysもすっかり定番になりました。
開演前の中野サンプラザには、Patti Austinの「Do You Love Me?」やDaryl Hall & John Oatesの「Private Eyes」など懐かしい曲が流れています。
40周年の「残音」と言う題名の元、どんな曲を演ってくれるのか期待が膨らみます。
そして、いつもその期待を超えたものを届けてくれるのが、我らが角松君です。
オープニングから引き込まれるセットリスト
オープニングはちょと意外な曲でした。
アルバム「Summer 4 Rhythm」から「Make it higher」。
しかし、2003年発表の曲が今の世相にマッチし、いきなり角松さんのメッセージが伝わってきます。
「みんな!もっと高めようぜ!」
2曲目の始まりで「これ演ってくれるの?」と、イントロ3フレーズ目で思わずフォーンセクションを指差すと、音を出してくれました。
デビューアルバム「Sea Breeze」から「City Nights」。
エンディングで♪City Nightsのコーラスの裏に入るギターソロ、オリジナルでは松原正樹さんが弾いていますが、ギターの鈴木英俊さんの松原さんへのリスペクトと、そして天に届けという気持ちがいつも伝わってきます。
3曲目はギターカッティングから入り「で、次はこの曲かよ?」
セカンドアルバム「WEEKEND FLY TO THE SUN」から「SPACE SCRAPER」です。
オリジナルではEarth, Wind & Fireのフォーンセクションが吹いてますが、この夜のフォーンセクションはサックス本田雅人に、東京スペシャルメンバーとしてサックス高尾あゆさん、トランペット三上貴大さん、トロンボーン三原万里子さんが参加して、E.W.&F.に負けじと豪華な音を聴かせてくれます。
最近のアレンジでは、コーラスの「uuu〜〜〜Wa〜!」が無くなったのが少し残念かな。
4曲目は5曲目は、この流れならこれだなと言う、僕の先回り想定がぴったり当たりました。
4曲目は、3作目のアルバム「ON THE CITY SHORE」から「TAKE ME FAR AWAY」。
5曲目は、4作目のアルバム「AFTER 5 CLASH」から「Never touch again」。
エンディング、ファンキーでよかったけど、昔のようにボコーダ入れて欲しかったなぁ。
「ON THE CITY SHORE」では、ニューヨークのダンスミュージックに傾倒し始め、盟友青木智仁さんのベースを前面に出したアレンジでの「TAKE ME FAR AWAY 」や、次作の「 Never touch again」につながります。
「紆余曲折あったけど、あなたに落ち着いた」と角松さんに紹介された、山内薫さんのベースが全開です。
このアルバムのリリース順に1曲づつやるメドレー、40周年記念ライブでもやってくれたのですが、25周年記念ライブの時のメドレーナンバーが多く焼き直し感が強かっただけに、「この構成でメドレーやって欲しかったなぁ」と言う思いが通じた曲が並びます。
『DANCING TOUR」と銘打って回っていた頃を彷彿させる流れに、35年くらい前に引き戻されます。
次の曲は、オリジナルアルバムでは一つ飛ばして、6作目「Touch And Go」から「August Rain」。
オリジナルもですが、ツアーオリジナルメンバーのコーラス、小此木麻里さんに亜季緒さん、そして東京スペシャルメンバーで上森麻琴さんと吉川恭子さんと、4人のコーラスと角松さんのボーカルのアンサンブルが、さすがのアレンジで素敵に仕上がっています。
一気に懐かしいバラードに酔いしれます。
最初のMCは一人一人しっかりとメンバー紹介でした。
休憩も兼ねてましたね。
次は7作目「Before The Daylight」から「Lady In The Night 」
アルバム「THE PAST&THEN」のアコースティックバージョンで聴かせてくれました。
2度目のMCの後、8作目「Reasons for Thousand Lovers」から「Knock My Door」。
アルバム発表時のツアーで聴いたのか記憶は定かではありませんが、ここに来て聴けるなんて思わぬプレゼントです。
続いて9作目「ALL IS VANITY」から「夜離れ~YOU’RE LEAVING MY HEART~ 」。
この曲をライブで聴くのは、アルバム発売時のツアー以来だと思います。
CDを初めて聴いた時、「やっぱり角松も、STEELY DANが好きなんだ!」と歓喜した、Donald Fagenのテイストたっぷりの一曲、この曲もプレゼントのようです。
そして1作飛ばして、「君をこえる日」から「泣かないでだっくん」。
1992年7月に発売された「あるがままに」、角松さん初の邦題のついたアルバムは、一度聴いただけで「角松敏生心の叫び」を浴びた気がして、あまりの悲しさに新譜だったのにフルで聴けるようになるまでかなりの時間を要しました。
それに続くミニアルバム「君をこえる日」も同じでした。
「だっくん」のところは名前を変えて歌われていましたが、どんな意味があったのでしょう?
11曲目は「Walk Away」です。
2001年の「TOSHIKI KADOMATSU 20th Anniversary AF1993-2001」で、入場者だけに配布されたCDに収録されたレアな曲です。
森俊之さんのピアノのイントロから始まるロック系のナンバーですが、ライブで聴くのは初めてだと思います。
スペシャルゲストの登場
ここでMC。
自分の歌唱力に悩んだことと、そうした歌唱力を生まれつき持った人がいると言う話から、「千秋」さんが登場します。
横浜アリーナには参加されなかったのでどうしたのかなと思っていましたが、現在、目の病と闘っているそうです。
二人のデュエットで、映画「ミラクルバナナ」の主題歌「Smile」を歌ってくれました。
あの澄み切った歌声は健在です。
♪毎日歌い続けよう・・・・涙腺を揺さぶります・・・・
早く目が良くなりますように。
13曲目は「存在の証明」から「Flow of Love」。
横浜アリーナでもやりたかった曲の一つだったそうです。
そう言えば、会場のモニターにやれなかった曲名が流れてましたね。
次からはラストに向けたノンストップです。
まずは「Prayer」から「Mannequin」、そして「Fankacoustics」から「How is it?」、「Summer 4 Rhythm」から「真夜中の太陽」と、しばらくライブで演奏されてない曲が続きます。
そして、聞き慣れたラップが流れ、「Tokyo Tower」。
ここで、「GOLD DIGGER」の曲が登場です。
「Tokyo Tower」、横浜アリーナではちょっとしか演奏されませんでしたが、「REBIRTH1」のスローなテイクをよりファンキーにした感じですごく良かったですが、この夜は通常バージョンでした。
ラストは「初恋」でした。
ラスト2曲は定番系で締めてくれましたが、どちらも横浜アリーナでは演じてない曲ですね。
圧巻のアンコール
これからの角松さんの進めていくプロジェクトMLA&D(MUSICLIVE, ACT&DANCE)、スタートは2019年のミニアルバム「東京少年少女」のリリースでした。
コロナの感染が生活に大きな影響を及ぼす直前の2020年の2月には、大塚幸太さんの演出・角松さんは音楽監督としてミュージカルが公演、2021年6月には40周年記念ライブではMLA&Dのプロトタイプとして角松敏生版少年少女が公開されました。
その締めくくりとして、ダンサーを迎えての「東京少年少女」。
音楽とダンスが融合したステージは、感動を誘います。
改めてMLA&Dの片鱗を見せてもらいました。
アンコール2曲目は、「TAKE YOU TO THE SKY HIGH」。
コロナ渦の影響は至る所にあるわけですが、角松さんのライブの伝統行事も自粛の対象の一つとなりました。
このツアーでは会場のご厚意で、紙は主催者が渡したもので飛行は一回のみ、つまり拾って投げないと言うルールのもと、いくつかの公演で紙飛行機が復活しました。
しかし、中野公演は禁止のままでした。
と言うわけで、皆さん、いい歳してエア飛行機飛ばしで我慢したのでした。
いつもドラムを叩いてる時にメンバーから飛行機を投げられ、それをバチで弾く山本真央樹さんもエアで紙飛行機を叩き落としてましたw
そして、「TIME TUNNEL」から「崩壊の前日」、アレンジ的には「Players Presents Ballad Collection」の山内薫プロデュースバージョンでした。
モアアンコールは「あるがままに」から「あるがままに」。
リメイクアルバム「REBIRTH1」に「あるがままに」が収録された時、最後の♪ラララのリフレインに、コンサート会場で録音したオーディエンスのコーラスが入っています。
「そのコーラスを流しますからね」と言って歌います。
皆さん、マスク越しですけど、久しぶりに角松さんと一緒に歌ったのではないかと想像してます。
紙飛行機が飛ばせない中、角松さんのこの日最後のプレゼントした。
これで、凍結前の11年のアルバムからは各1曲の演奏となりました。
また、2007年までのアルバムからも提供されたことになりました。
40周年記念コンサートで演奏しなかった「残音」、3時間15分、モアアンコールまで一気に引き込まれてしまいました。
メンバーのTweetから振り返る
では、メンバーのTweetから振り返ってみましょう。
会場ではもちろん撮影はできないけれど、皆さんから発信していただけるので、情報は集まります。
便利な時代になりました。
ドラムス、山本真央樹さん
お父さんは我々世代のロックギタリスト、BOWOWの山本恭司さんです。
今は29歳の山本真央樹さんが角松バンドに参加したのは7年前、ドラムスに若者を置くと言うのが、角松さんが61歳で3時間を超えるライブをできるポイントですね。
今年はデビューアルバムをリリース、素敵なフュージョンを聴かせてくれますが、2曲目にベース山内薫・ギター鈴木英俊・キーボード森俊之の角松バンドでプレイした曲が収録されています。
ライブによっては、休憩的にバックバンドの演奏を入れたりもしたことがあったので、もしかしたら生で聴けるかなと期待しましたが、休憩は長めのメンバー紹介MCでした。
サックス、本田雅人さん
T-SQUAREのサックスとして注目され、今や第一人者のサックスプレーヤーです。
どうやらGoProをゲットした本田さん、公演中も後ろからの動画を撮影されていました。
この画像も面白いですが、これからの投稿にも期待が持てます。
でも本業はこっち、カッコ良すぎます!
サックス、高尾あゆさん
中野公演は他の会場よりメンバーが強化されます。
ホーンセクションも3人増強されてました。
そのお一人、高尾あゆさんは横浜アリーナにも参加されていました。
「ロニー・キューバー並みに太いの吹いてくれ」と声をかけたと角松さんが紹介してました。
バリトンサックス奏者のロニー・キューバーさん、角松さんのアルバムにも一時期良く参加されてましたが、久しぶりに名前を聞きました。
と言うことは、あの曲をどこかでやるのねと推測してしまいますが、本編ラストの曲で吹いてくれました。
このtweetの集合写真を見て向かって右から二番目に、ゲスト参加の「千秋」さんが写ってます。
コーラスの 亜季緒さん・ 上森麻琴さん
このお二人も横浜アリーナ参加組です。
今回のツアーレギュラーの小此木麻里さんと吉川恭子さんに合わせて4人のコーラスは、昨年に引き続き素敵なハーモニーを迫力をもって聴かせてくれます。
僕の紙飛行機の思い出
角松さんの「SKY HIGHT」という曲は、その昔、髭剃りのシックのCMソングでした。
ハングライダーが飛んでいる映像が使われていましたが、これをなぞったのか、紙飛行機を飛ばすと言うのが神戸のライブハウス「チキンジョージ」から始まったと聞いています。
いつかのMCで角松さんは「酔っ払ったお客さんが飛ばした。」言っていましたが、ファンが狙ったものだと思っています。
当時、山下達郎さんの「Let’s Dance Baby」と言う曲の「♪心臓に指鉄砲」のところで、オーディエンスがクラッカーを鳴らすと言う、会場からの擬音の応援がありました。
確か達郎さんのも、関西発だったと思います。
関西の角松ファンが達郎さんのクラッカーに習って(対抗して?)、角松さんへの応援として始めたものと記憶しています。
当時の関西は、達郎さんの曲を普通にディスコでDJが流していて、それがきっかけとなり関西のヒットチャートにのってしまうなど、独自の音楽シーンがありましたが、これもその一つかもしれません。
とは言っても、1984年頃の話です。
今ならSNSなどであっという間に広がるでしょうけど、これが全国に伝わっていったのは、考えてみたらすごいことです。
僕は、1985年の日比谷野音でのライブの時、入り口でファンの有志の方から「紙飛行機で応援しよう」と言う「チキンジョージ」のことを紹介する手書きのパンフレットと用紙を20枚くらい頂きました。
その時初めて飛行機を折り、飛ばしました。
ちなみに、この日比谷野音、コーラスにそれまでメンバーとして見たことのない、ドレッドヘアを右に左に振りながら歌うシンガーがいて、「まさか?美奈子さんの訳ないよな?」と思ったら、吉田美奈子さんご本人でした。
「I NEED YOU」のラストに二人の掛け合いがあって、素晴らしかった記憶が残っています。
紙飛行機に話を戻します。
一時期、予定調和を嫌う角松さんは、ファンがバッグいっぱいに紙飛行機を折って会場に来ているのに「SKY HIGHT」を唄わなかったり、客席の人を舞台に上げて唄わせるなんてこともしてました。
まぁ、そう言うところも好きだったんですけど、いつからか予定調和もファンサービスとさすがに丸くなったのかな?
お客さんが「SKY HIGHT」を歌ったライブの時は、モアモアアンコールがあって、残ったファンに向けて弾き語りで2曲唄ってくれました。
「スカがあればオマケもある」、それが角松敏生です。
まぁ、あの頃はオーディエンスもモアアンコールで帰らない人が多くいて、客電ついてアナウンスが流れて機材を片付けるスタッフが出て来ても、アンコールしていたものなぁ。
こっちも、歳取ったかw
この夜の中野サンプラザはSold Outで、2000人位集まったでしょうか?
客席の僕ですら久しぶりに会場の人熱を感じましたから、ステージの皆さんにも伝わったものと思います。
角松さんは「こうなるとディスタンスも良かったと感じるのでは?」と言ってましたが、ライブの感触が僕の中にしっかり戻ってきた中野サンプラザでした。
2022年はDANCEだ!
2022年の春のツアーが発表されました。
タイトルは「THE DANCE OF LIFE」。
タイトルに「DANCE」が付くのは、「Reasons for Thousand Lovers」のツアー以来ではないでしょうか?
果たしてこの「DANCE」の意味は何か?楽しみですね。
角松さんの横浜アリーナ40周年記念ライブのBlu-rayが発売されています。
本人が映像編集していると言うところが、角松さんらしいマニアックさです。
角松ワールドをぜひお楽しみください!