以前、真冬に岩手県のサッカーチームが埼玉県に遠征してきた時、バスを降りた第一声が「暖かい」だったのを思い出した。
今年の成人の日は、この冬一番の寒さだと報じられた。
それまでの最低気温を0.1度でも下がればそう言うのかもしれないが、この冬一番と聞くと随分寒い気がする。
その寒さが味方した訳ではないだろうが、全国高校サッカー選手権大会で青森山田高校が2回目の優勝を果たした。
埼玉のこの冬一番は、青森県人にとっては暖かいに違いない。
埼玉にも青森はある
雪のない埼玉にも青森はある。
そう認定しているのは、私だけかもしれないが、今日は埼玉の青森「麺匠きらら」を紹介する。
ラーメン激戦区という言葉を言葉を、私もよく使う。
今から20年くらい前だろうか、小滝橋通りから少し入った所に開店した当時は珍しかった魚介系のスープの麺屋武蔵が評判になった頃、西新宿小滝橋通り沿いがラーメン激戦区と呼ばれるようになったのが、最初ではないかと記憶している。
最近は西新宿には行かなくなったが、今でも激戦区は続いているようだ。
青森県に行った事があるのは、「長尾中華そば」の紹介時に書いた。
街の中を車で走った時に目についたのは、ラーメン店の多さだった。
友人が自分の現在位置を知らせる時も、ラーメン店の名前を告げてその近くだと言う。間なしに、もう一台の車が来た。
こんな統計がある。
タウンページに「ラーメン店」として登録されている数を都道府県別に人口比にした、人口10万人あたりのラーメン店舗数ランキングだ。
1位は山形県で10万人に66.43軒のラーメン店だと言う。
日本一のラーメン激戦県だ。
青森県は37.72軒で8位だ。東京都は33位、埼玉県は44位だから十分にラーメン激戦区と言えるだろう。
もう一つの青森山田が残したもの
東川口にある「麺匠きらら」は、武蔵野線で3つ西に行った武蔵浦和にある麺匠むさし坊の東川口店だった。鶏ガラやモミジ・種鶏を白濁するまで煮込んだスープが売りの鶏白湯らーめんが主体の店で、独立店となり「麺匠喜楽々」になった。今はひらがなの「麺匠きらら」となっている。
そして、この鶏白湯スープの店に煮干しを持ち込んだのが、以前店長だった青森出身の山田さんだった。そう、「青森山田」だ。彼はメニューの中に津軽らーめんを追加した。
津軽らーめん大鰐もやしのせと言うメニューもあった。
そして、極めつけはみそカレー牛乳らーめんだ。
青森のご当地ラーメンとして、煮干の津軽らーめんは有名だが、みそカレー牛乳らーめんもご当地モノの一つだ。
そして、山田さんがいなくなっても、津軽らーめんは定番として残り、冬になるとみそカレー牛乳らーめんが限定で登場している。
津軽らーめん
まずは「津軽らーめん」を紹介する。普通とこってりとがあるが、こってりを選んだ。運ばれた丼には少し背脂が浮いている。
麺は長尾よりはやや細い感じもするが、中太ストレート麺だ。
やや厚めに切られた叉焼はロース肉だ。
背脂と透明感あふれるスープ。しかし、煮干しをしっかりと感じられる醬油味だ。正当な津軽ラーメンのスープだと思う。
みそカレー牛乳らーめん
そして「みそカレー牛乳らーめん」、煮卵をトッピングする。
出された丼には、普通のもやしとバターがトッピングされている。青森流に言うのなら「みそカレー牛乳バターらーめん」なのかもしれない。スープの見た目はカレーっぽい。
叉焼はやや薄め、煮卵の黄身のとろみがいい感じだ。
麺は津軽らーめんと同じく、中太のストレート麺。
スープはカレーと味噌のブレンドが牛乳によりマイルドに整えられている。さらに食べている内に、バターのコクが溶け出す。並べられた素材が融合した、美味しいスープだ。
期間限定だが、味噌カレー牛乳らーめんを関東圏で食べられるのは、きららだけらしい。
青森に行かなくとも、全国8位のらーめん県の味を体験できる埼玉の青森「麺匠きらら」。昨日は、青森山田高校のサポーターで埋まっていたのかもしれない。
そして、私は青森の山田の味を、楽しんでいる。
優勝おめでとう!青森山田!
ジャンル:ラーメン店
アクセス:JR武蔵野線東川口駅 徒歩1分
住所:〒331-0811 埼玉県川口市戸塚2-24-4(地図)
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情報掲載日:2019年1月15日