鎌倉の腰越海岸の春、しらす漁の解禁日は3月11日と言うことで、生しらすに目が行くところですが、もう一つ、天然のわかめが採れる時期でもあります。ならば生しらすよりも、この時期限定の天然わかめを頂こうと、腰越海岸に行ってきました。
もう一つの鎌倉春の風物詩「天然わかめ」
正直に言って、腰越海岸が鎌倉市であることを知ったのは、比較的最近です。
ロケーション的には江ノ島の一部という感じです。
江ノ島から国道134号線を走り、小動(こゆるぎ)岬を右に見て小動の交差点を抜けると、七里ガ浜になり鎌倉高校も見えてきます。長い間、この岬に江ノ島と鎌倉の境界線があると思っていたのです。
そして、腰越と言えば生しらすです。藤沢で生まれ育った母は、生前よく、子供の頃は海岸でハンカチでしらすが採れたんだと言う話を、地引網を見に行くと魚をくれたと言う話と合わせて聞かされました。第二次大戦前の話です。
僕の中には、江ノ島と生しらすと地引網と言うのは、十分に刷り込まれています。
その腰越に、しらすと共に春の風物詩として「天然わかめ」があると知ったのは、腰越が鎌倉市と知った時期と同じ、比較的最近です。そう言われてみれば、由比ヶ浜でもわかめを干しているのを見たような気もするのですが、それが天然とは思ってもみませんでした。
カジュアルな感じがビーチサイドに似合う「しらすや」
期間限定の「ワカメづくし定食」をやっているのは、腰越港の国道134号線沿いにある「しらすや」さんです。いつも生しらす丼を目当てにされる方で混んでいます。この日も3組待ちでした。
黒板に書かれたメニューを眺めながら、せっかくだからわかめだけでなく刺身も食べようかなと、あれこれ迷っている内に店内に案内されました。
「しらすや」さんは毎朝出港する勘浜丸が直営されているのですが、いかにも漁師の店と言うよりはビーチサイドのレストラン的なカジュアルな装いの店です。以前、もっと夏場にお邪魔した時は、キャップにポニーテールで日焼けしたサーファーガール(死語?)がバイトしていたりして、それが絵になっていました。
ワカメづくし定食に、アジとクロダイの刺身をお願いしました。
さすがに刺身も美味しい
まずはアジの刺身が出てきました。
タタキではなくお刺身なのですが、洒落ではなく味が濃くて美味しかったです。
さらにクロダイの刺身も運ばれてきました。
淡い中にもしっかりと鯛の味がしてこれも美味い!
期間限定の「ワカメづくし定食」
そしてワカメづくし定食が運ばれます。 内容はワカメの刺身・ワカメのぬた和え・くき煮・メカブ叩き・メカブ天ぷら・そして、釜揚げシラスもあります。
ワカメの刺身、天然の採れたてワカメの歯ごたえと味を楽しめます。
ぬた和えはあまり好きではないのですが、ワカメみたいにさっぱりしていると気にならなかったです。
メカブ叩きは、ワカメのもう一つの魅力であるネバネバ感がいいですね。
メカブ天ぷらはめかぶの食感を楽しめます。メカブと天ぷらの衣、合いますね。
くき煮は甘く煮てあるのですが、佃煮っぽくアクセントになります。
お約束の釜揚げシラスは少しでしたけど、やはりご飯に乗せてしまいました。
いろいろな形で天然ワカメを楽しめるこの時期限定のワカメづくし定食は、採れる間と言う事で、「4月一杯まであるかな?」と言われていました。
この時期に鎌倉・江ノ島を訪れるなら、生しらすではなく期間限定の天然わかめと言うのも一手です。
そして、腰越に行く時のBGMは、クレージーケンバンドのアルバム「Spark Plug」から「踏切シャッフル」。
少年時代の横山剣さんは大船にお住まいだったそうですが、江ノ島に行くのには藤沢から小田急か江ノ電ではなく、鎌倉から江ノ電なんですね。
もちろん、その方が鎌倉の町並みから稲村ヶ崎を過ぎて七里ヶ浜と相模湾を眺めながら行けますものね。
ジャンル:網元勘浜丸直営店
アクセス:江ノ島電鉄線腰越駅 徒歩3分
江ノ島電鉄線鎌倉駅 車12分
住所:〒248-0033 神奈川県鎌倉市腰越2-10-13(地図)
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情報掲載日:2018年12月23日
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