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アクティブなシニアライフを一緒に楽しむ情報提供をしているタクです。
いよいよJリーグの2022年シーズンがスタートします。
スタートを告げるのは、今年から名称の変わった「FUJIFILM SUPER CUP」。
28年親しんだ「ゼロックス」の名称が変わりましたが、僕自身も「ゼロックス」には関わりが深かったので、懐かしんでみたいと思います。
スーパーカップは、イングランドの伝統を模した試合⁈
「FUJIFILM SUPER CUP」は前年のJリーグと天皇杯の優勝クラブが、シーズン開始の1週間前に対戦します。
この「スーパーカップ」にはモデルになったであろう試合があります。
このような試合は、サッカーの母国イングランドで1908年から行われていて、1930年からはリーグとカップの優勝クラブが戦う様になりました。
僕は、1968年に始まった「三菱ダイヤモンドサッカー」と言うイングランドリーグの試合を放送する伝説的番組の中で、知りました。
故岡野俊一郎さんの解説では、この試合は「チャリティ・シールド(Charity Shield)」と呼ばれていて、その名の通り売上から慈善事業に寄付をする大会ということでした。
サッカーがこうした社会の一躍を担っている事に、歴史と文化の深さがあると教えられました。
イングランドのサッカーシーズンはこの「チャリティ・シールド」で始まるのでした。
現在「チャリティ・シールド」は「FAコミュニティ・シールド (The FA Community Shield)」という名称に変わり、慈善事業の面は残っているのかわかりませんが、シーズンスタートを告げる試合として続いています。
日本でも1977年から8年間、リーグ開幕を告げる「スーパーカップ」として当時の日本サッカーリーグと天皇杯の優勝クラブの試合が行われていました。
冠がついていないところに、当時のサッカーの商品価値がわかりますね。
浦和レッズの前身である三菱重工は最多の3回優勝しています。
残念ながら、寄付があったと言う記憶はありません。
そして、Jリーグ開幕の翌年、1994年から、「ゼロックススーパーカップ」として復活を果たし、今年、29回目の試合を迎えます。
その昔、「ゼロックス」は動詞でもあった。
我々の年代にとって、「ゼロックス」は固有名詞であり動詞でもありました。
オフィスの中で、コピーを取ることを「これゼロックして!」と言っていたことを覚えているシニアの方も多いと思います。僕は複写機業界にいましたので、その辺りはよく知っています。
1980年、僕が入社した頃は、まだまだ普通紙複写機は普及をし始めた頃でした。
それまでの複写の主流は、感光紙を使ういわゆる青焼きかエレクトロファックス(通信は出来ない)と呼ばれるものでした。
当時は、エレクトロファックスをファックスと呼んでました。
青焼きは、トレーシングペーパーなどに文字を書き、感光紙と一緒に機械を通して薬剤を通して青く発色させるものでした。
ファックスは、原稿は普通の紙でも良いのですが、特殊な感光用紙に電極として転写し、そこに薬剤をのせて黒色を出すものです。
当時日本では、青焼きが主流であり、リコーが販売している「リコピー」が市場を席巻していました。
当時は、複写することを「リコピーする」と言う方も多くいましたそこに登場したのがゼロックスです。
ゼロックスは全くの普通紙に静電気を乗せ、そこにトナーを付着させるゼログラフィー法を発明し、普通紙複写機「Plain Paper Copier(PPC)」を商品化しました。
普通紙複写機の出現により、オフィスの作業効率は大幅にアップしました。
しかし、青焼きから高価な複写機への変更も簡単ではありません。
その時、ゼロックスは「モーレツからビューティフルへ」と言うテレビコマーシャルを打って、青焼きから普通紙複写機へのイメージ転換を図りました。
それと共に行ったのが、セールス達の「リコピーするからゼロックスする」のキャンペーンだったのです。
口コミで「ゼロックス」を動詞として広めたのです。
これは、実際に行ったゼロックスの先輩からお伺いした話なので、大筋ではそうなのだと思いますし、実際にそうでした。
弱小コピーメーカーのミノルタのセールスだった僕は、「ミノルタさんでもゼロックスできるの?」と言うお客様の問いに、「そうです」と答えていました。
しかし、そのお客様が使っているのは、リコー製だったりするんですけどね。
さすがに90年代くらいになると、「コピーする」に変わっていましたけど、「ゼロックス」するには、悩まされたものです。
「ゼロックス」は技術の宝庫だった
普通紙複写機を生み出したゼロックスは、他にもすごいものを生み出しています。
それは、今多くの方が利用しているであろうパソコンの操作方法です。
Appleの創始者であるスティーブ・ジョブスが、ゼロックスのパルアルト研究所を訪れたことから、Macintoshを産んだ事を聞いたことがある方は多いと思います。
画面がデスクトップを模し、データをファイルとし、不要ならゴミ箱に捨てる、それらの作業をマウスで行う。
それまでコマンドを打ち込んでいた作業を、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)で作業する環境を開発していました。
これを見て、ジョブスは自分の開発していたLisaと言うパソコンへの導入を図り、さらにMacintoshへと発展させました。
MacintoshのGUIは、Microsoft もWindows95でほぼ同様になりました。
ゼロックスのパルアルト研究所のおかげで、パソコンは誰にも使いやすいものになりました。
当のゼロックスは、1980年頃にStarと言うオフィスコンピューターを製品化しました。
シニア世代には聞き覚えのある、オフコンというヤツです。
当時はとても素晴らしいシステムでしたが、何せ大きくて高い。
その後当たり前になったイーサーネットと言うネットワークシステムもパルアルト研究所の産物です。
Starにはイーサーネットも備わってましたが、そのケーブルは高圧電源のような太さだったと記憶しています。
当時はStar間でつながると言うことで、インターネットはまだ先の話です。
しかし、ゼロックスが先進的な技術をたくさん開発していた企業であった事は確かです。
川崎対浦和、今年を占う対戦を楽しもう
そんな「ゼロックス」が「富士フイルムビジネスイノベーション」に社名が変わってしまったのも驚きですが、それによりスーパーカップの冠も「富士フイルム」になってしまいました。
昔からの「ゼロックス」を知るものには、一抹の寂しさも感じます。
しかし、「スーパーカップ」であることは変わらないので、試合を楽しみたいと思います。
昨年のリーグ覇者「川崎フロンターレ」と天皇杯王者我らが「浦和レッドダイヤモンズ」の一戦です。
昨年は浦和のホームで川崎が5−0の大勝から始まり、ルヴァンカップでは2引分けながら得失点差で浦和が勝ち抜きを果たし、最後は川崎のホームで意地の引き分けと、着実にその差を詰めた浦和ですが、今シーズンを占う上でも、興味深い一線になりそうです。
川崎は定番の4-3-3システムだと思いますが、浦和は4-2-3-1なのか、それとも4-3-3でマッチアップするのか、あるいは3-4-2-1で対抗するのか、色々予想できます。
その中で、キャンプでの評価が高い岩尾選手がどんなプレーを見せてくれるのかも注目したいです。
川崎は、大島選手がどれくらい復調しているのかを見たいです。
浦和の新加入選手では、犬飼選手がいますが「ワンちゃん」と呼ばれているそうですね。
僕の中学のチームメイトには「よしお」がいて、「ワン公」もいました。
犬飼選手の事、「ワン公」って呼んじゃいそうだな。
Jリーグの開幕前に公式戦をする事は、試合慣れとなるのか、手の内を明かすことになるのか、功罪は微妙です。
ですが、先のW杯予選の国内組の選手は、明らかに2戦目の方がコンディションが良かった事を思うと、オフ明けに試合慣れする方が有利かなと思います。
今シーズンの両クラブを占う試合、スタートダッシュを図れるかが大事なだけに、仕上がりをじっくりと見たいと思います。
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