こんにちは!
アクティブなシニアライフを一緒に楽しむ情報提供をしているタクです。
前回の記事から1年、4ヶ月遅れで納車された「スズキ スペーシア ギア」に乗って約8ヶ月が過ぎました。
思いのほか未来を感じさせてくれる「スペーシア ギア」の10の特徴を、ハスラー(旧型)と比較も交えながらまとめます。
ご検討の参考になれば幸いです。
特徴1:アクティブクルーズコントロール
「スペーシア ギア」で大きく期待した機能は、全車速追従機能のアクティブクルーズコントロール(以下ACC)です。
検討時はオートパイロットの時代に車速追従だけではと、あまり期待していなかった機能でした。
納車の延長でハスラー(旧型)の車検を通すことになり、代車でお借りしたスペーシアカスタムに装備されていて、試してみて充分に自動運転の感じがし、使えそうと思ったからです。
このACCは、あくまでも速度だけ前の車に付いていく機能です。
例えば50kmにセットすると、前の車のスピードが50kmを越えなければ等間隔で走り続けます。
先行車がいなくなると、50kmまで加速してそのまま速度を保持します。
先行車が止まると、自動的に止まります。
この場合、止まって2秒経過するとブレーキペダルを踏むように警告されて、踏むとACCは一度解除されます。
アクセルを踏んで発進となりますが、もう一度ACCのボタンを押さないと機能はオンになりません。
注意が必要なのは先行車がいないと減速しないので、前に車が無く信号が赤の場合は自分でブレーキを踏まなくてはなりません。
高速でインターチェンジを降りる際も、前の車が降りなければ速度によっては加速します。
カーブとセットスピードなどをしっかり意識して、ACCを解除して運転しないと危険です。
このACC、渋滞時に楽かなと思いましたが、止まるたびに解除されるので、渋滞の度合いによってはACCのオンが返って面倒だったりします。
なので、高速道路とか信号の少ないバイパスなどを走る時に使っています。
また、車線逸脱制御機能もあるので、自動運転にはなりませんが、瞬間的に手を離す必要がある時も安心できます。
オートパイロットとまでは行きませんが、未来の運転の雰囲気は充分に感じさせてくれています。
このACCのセットはハンドルのボタンで行うのですが、速度のセットはまずその時走っているスピードにセットされ、その後の調整はレバーで1kmの単位で上げ下げします。
台車のスペーシアカスタムではスピードメーターのモニターを見ながら調整セットするので、どうしても視線が下がります。
「スペーシア ギア」には次に説明しますフロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイが付いているので、前方を見ながら操作できるので、安全かつ楽ちんです。
特徴2:ヘッドアップディスプレイ
今回の「スペーシア ギア」で想像以上に未来的で役に立つ機能は、ヘッドアップディスプレイです。
フロントガラスに情報が映るのは邪魔かなとも思っていたのですが、ターミネーターの気分です。
車速・シフト・時間と共に、カメラで認識した制限速度や一時停止・追い越し禁止などの標識情報に、車間距離に伴うブレーキ警告などが表示されます。
ACCのセットや追尾の状況も確認できます。
それらがフロントガラスに表示されるので、運転中いつでも見ていられます。
つい出しすぎてしまう夜間のバイパスなどでのスピードも、走行速度を見せられていると、自然と自制させられます。
一度、夜間、車の少ない高速道路横の道を先頭を走っていました。
信号も少なく自然とスピードが出てしまい、制限速度60kmのところ80kmを越えていたので速度を落としたところ、後ろの車が追い抜いて行きました。
さらに、その後を追走する車があり、テールランプが小さくなった頃、パトランプが点滅しました。
あのまま走っていたら、自分が捕まっていたのかもしれません。
スピードメーターを見ながら走ることは難しいですが、フロントガラスに映っているのなら、いつでも自然に確認できます。
ヘッドアップディスプレイにはもう一つ映し出す情報があります。
それはカーナビゲーションの情報です。
純正のカーナビをつけていれば、この先左に曲がるなどの情報も示してくれます。
僕は、カーナビはAppleのCarPlayを使用するので、カーナビ情報は連携されません。
特徴3:「新」純正カーナビゲーション
純正のカーナビゲーションは9インチの画面になり、画面の大きさもありますがインパネからはみ出した設置でさらに見やすくなりました。
ヘッドアップディスプレイとも高さがあっていて、とても運転しやすいです。
昨年末のマイナーチェンジにより、AppleのCarPlayにも対応しました。
カーナビとiPhoneを接続することで、ナビの行き先検索、友達に電話をかける、聴きたい音楽をかけるなど、ハンドルの音声ボタンを押して話しかければ対応してくれます。
CarPlayの音声コントロールにLINEも対応してくれたので、「何時頃着く」とか「渋滞にはまった」などのメッセージも、お互いに使い慣れたLINEで伝えられます。
このカーナビで、AppleのCarPlayとのプラグアンドプレイが実現されています。
ハスラー(旧型)では、iPhoneを接続してからCarPlayを選択しなくてはなりませんでしたが、「スペーシア ギア」では接続すれば即CarPlayの画面に切り替わります。
つなげば使えるプラグアンドプレイ、Apple信者としては嬉しい対応です。
今年中にはナビだけでなくメーター類などもコントロールされるCarPlayと、対応する車が登場するとAppleは発表しています。
いつかスズキさんにも対応して欲しいですね。
ACCとヘッドアップディスプレイ、さらにCarPlay対応のカーナビで、「スペーシア ギア」のコックピットは十分な未来感を醸し出してくれています。
特徴4:スズキコネクト
IOT(Internet of Things)、モノをインターネットにつないでサービスを提供する技術は、自動車にも搭載され始めています。
コネクテッドカー(つながる車)と呼ばれています。
欧米のメーカーが先行していますが、国内のメーカーも対応してきていて、一昨年末にスズキも「スズキコネクト」として対応しました。
DCM(Data Communication Module)と言う通信機を搭載し、メーカー側のサーバと通信して、安全で便利なサービスを展開しています。
エアバックが作動するような事故などの緊急時には、自動的にオペレーターと連絡が取れます。
応答がないと、位置を確認し、救急車などの出動を要請してくれます。
急病やあおり運転にあった時は、SOSボタンでオペレーターに連絡できます。
警告灯が点灯する故障やパンク・バッテリあがりなどのトラブル時は、スマホ経由でオペレータと交信し、アドバイスや保険会社との連絡を代行してくれたりします。
セキュリティシステムが異常を探知した場合や、ドアロックやハザードランプの消し忘れなどもスマホに知らせてくれます。
これらはスマホから、ロックやハザートランプのオフを遠隔操作ができます。
エンジンスタートやエアコンも、スマホで遠隔で操作できます。
夏場、炎天下の駐車場に停めた時、手前からエアコンをオンにしたら、涼しい車に乗れました。
駐車位置の確認ができたり、見守る人を設定すると出発や帰宅などの運転状況をスマホに伝えてくれる機能もあります。
運転履歴の確認もスマホでできます。
走行距離・平均燃費・急ブレーキ/急発進の回数など、細かい情報と運転スコアを送ってくれます。
スコアが良いと自動車保険の割引をする保険会社のサービスもあるようです。
自分の車での行動が全てスズキのサーバーに記録されると言うのを好むかどうかはありますが、今のところ100点ばかりなので、記録が残るもの良いかなと思っています。
サービス料金は月額550円で、最初の1年間無料だったのですが、最近3年間に延長されました。
まだまだこれからのサービスですが、更なる安全機能のアップグレードが期待されます。
あるメーカーでは、駐車位置の最寄りの店舗のクーポンを自動配信するサービスもされているそうです。
広告との連携が広がれば、無料サービスのビジネスモデルも期待できます。
このサービスは、2023年1月日現在、スペーシアシリーズとワゴンRシリーズが対応しています。
「スズキコネクト」にも、未来を感じます。
特徴5:パドルシフト
僕は1990年あたりのF1ブームに浸った年代です。
フェラーリのハンドルにあるパドルでのギアチェンジに、憧れた人も多いのでは無いでしょうか。
30年を経てついに自分の車にパドルシフトがつきました。(ターボ車に搭載)
結果は、あまり使っていません。
ハスラー(旧型)には、オートマチックのレバーのところに、ギアをセカンドに固定するボタンが付いていて、エンジンブレーキとして使っていました。
「スペーシア ギア」では、オートマチックのギアをパドル操作に切り替えられるのですが、その時点の速度に合わせたギアに入ります。
そこからパドルでエンジンブレーキをかけるとタイムラグが発生し、エンジンブレーキとして使いにくく感じています。
専門家によると、山道や首都高などで使うと良いと書かれていましたが、エンジンの回転数が上がるので、燃費に影響がでると書かれてました。
せっかくの憧れの機能ですので、使いこなせるようにしたいです。
特徴6:スズキセーフティサポート
カメラや超音波センサーによる安全装備「スズキセーフティサポート」も進化しています。
夜間の歩行者も探知するデュアルカメラブレーキサポート、後退時のブレーキサポートや、誤発進に対する制御機能も搭載されました。
エアバックもカーテンエアバックに対応し、より安全になりました。
実際に作動する場面に遭遇していませんが、乗車する人だけでなく車の周辺の方への安全サポートがあることは安心です。
全方位モニター用カメラによるアラウンドビューも、画質の向上とカーナビの画面が大きくなかったこともあり、ハスラー(旧型)と比べて見やすくなりました。
特に、止まった状態から前後に発信した時に、左右をセンサーで確認してくれて、近づくものがあるとブザーで教えてくれる左右確認サポート機能は、自分も注意していますがサポートが助かります。
特徴7:「スペーシア ギア」の乗り心地
「スペーシア ギア」は、軽自動車の中ではスーパーハイト系に属しています。
乗ってみて最初に感じたのは、ハスラー(旧型)と比べて前方にも頭上にも開放感があることです。
頭上は予想していましたが、フロントガラスと前部ウインドウの間にウインドウがあり、車内前方の視界がより広いのは嬉しくなりました。
特にハスラー(旧型)あるあるの、「停止線に止まったときに覗き込まないと信号が見えない」は、ほとんど無くなりました。
心配した横風の影響ですが、ハスラーもハイト系だったと言う事もあって、今のところハスラー(旧型)と同程度の感じです。
スーパーハイト系で硬めの設定かと心配した乗り心地も、良い感じです。
特に後部座席の乗り心地は、ハスラー(旧型)より地面の凹凸を拾わない感じです。
天井部分にサーキュレーターが装備されていて、暑い時・寒い時の空調の回りもかなりよくなりました。
特徴8:「スペーシア ギア」の内装
ハスラー(旧型)はSUV系ですが、どこか可愛い感じを持っていました。
「スペーシア ギア」は、アウトドア感が満載で、アクティブシニア向けです。
シートやマット類もアウトドアを意識したデザインです。
内装系で最初に良かったと感じたのは、運転席のドリンクホルダーが大きなものも収まる様になったことです。
Hydroflaskのボトルもしっかり収まります。
収納系は、型押しされたトランクタイプの収納ボックスは、DVD/CDスロットルが入っていて、ゴミ用にレジ袋を折り畳んで入れてますが、事実上使えません。
その下の引き出し方のボックスはティッシュ箱を入れておくのに最適です。
CarPlayに接続したiPhoneを置くのに最適なポジションにボックスがあります。
ハスラー(旧型)にはなかったので、スマホホルダーを設置しました。
新型ハスラーには同じ様なボックスがある様です。
また、ハンドル下に長めの横置きの棚のような収納があり、僕はサングラスをここに置いています。
ドアのポケットも使いやすくできています。
ハスラー(旧型)では、センターコンソールの下の部分にペットボトルをおけるホルダーがあったのですが、手を伸ばさなくてはならず、運転中は起きにくい位置でした。
「スペーシア ギア」では、ドアポケットにホルダーがあるので、運転しながらでも楽に置けます。
後部座席にはドリンクホルダーの付いたトレイもあり、休憩がてら軽食と言う時は、広い後部座席に移って食べてます。
ただ、このトレイは前のシートの角度に対して一定なので、シートを倒しすぎていると斜めになってしまいます。
荷室は、さすがにスーパーハイトワゴンだけに広く感じます。
特徴9:「スペーシア ギア」の燃費
車重で約100k違い、ターボ車にしたので落ちると思っていた「スペーシア ギア」の燃費ですが、表示される平均燃費が17kmとハスラー(旧型)より2km伸びてます。
簡易ハイブリッドだったS-エネチャージから、マイルドハイブリッドに性能が上がった効果と思われます。
クリープ時に10秒間EV走行が出来るのも、ポイントです。
「スペーシア ギア」ターボ車の燃費カタログ表記はWLTCモードで19.8km、市街地モードで17.3kmですから、4WDを考慮すれば、かなりカタログ値に近い燃費を出しています。
ハスラー(旧型)の前は、マツダのMPVでしたが、燃費は倍以上になりました。
普通車から軽自動車にして経済効果を狙っていましたが、十分実績を感じられる様になりました。
番外:細かくても嬉しい機能向上
細かい機能の向上はたくさんありますが、その中で気に入ったものをピックアップします。
状況に応じてロービーム・ハイビームを自動に切り替えるハイビームアシスト。
オンにしておけば、夜間の運転も安心です。
信号で停車時などにライトのスイッチの先端をひねるとヘッドライトを消灯でき、走り出すと自動で点灯してくれます。
間欠ワイパーの間隔の調整が細かくできる様になったのも、嬉しいです。
運転席と助手席のシートヒーターは冬場にありがたい装備ですが、ハスラー(旧型)では助手席はスイッチを押すと常時オンになりましたが、運転席側はエンジンを切るとオフになります。
「スペーシア ギア」では運転席側も常時オンになりました。
後部座席の窓についたロールサンシェードは、夏場の後部座席に嬉しい装備です。
後部のスライドドアにも、タッチでドアロックを解除できるボタンが付きました。
特徴10:「スペーシア ギア」の残念な部分
ここまでスペーシアギアの良かった点を書いてきましたが、最後に残念なポイントも書いておきます。
まずはハスラー(旧型)には装備されていた4WDのグリップコントロールとヒルディセントコントロールのスイッチがなくなりました。
どちらも一度使ったくらいでしたので、無くても影響は無いかと思いますが、SUVとして4WDを選んだので、減るのは残念です。
新型ハスラーにはスノーモードも追加されています。
雪も滅多に降らない地域にいますが、スノーモードはあっても良かったかなと思います。
フロントの間欠ワイパーの改良は紹介しましたが、リアワイパーに間欠がつきませんでした。
リアワイパを常時動かすほどの雨は滅多になく、間欠が欲しいところです。
収納のところでも書きましたが、デザイン的にポイントになる助手席前の大きなボックスがほぼ使えないのは残念です。
フロントドアを閉める時に使う内部の取手の部分に、一時的に物を置こうとしたら下に落ちてしまいました。
空間になっています。
ただ、さすがに同じことを思う方がいたのでしょう。
そこを埋めるグッズが販売されています。
これは、グッズ編で紹介します。
先ほども書きましたが、後部座席のトレイの水平を出すには、前座席の倒し具合がポイントになってしまうのも、仕方ないのかなと思いつつ残念です。
「スズキ スペーシア ギア」の10の特徴、いかがでしたか?
ご検討の参考になりましたでしょうか?
軽自動車ではあきらめてた「未来の車」感を、感じていただけたかと思います。
今はハスラー(旧型)以上に、相棒として活躍してくれています。
行動規制も緩みそうな中、さらなる活用をしていきたいと思っています。
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