山手線の駅は全部で29駅あります。
その中で「駒込」はかなり地味な方に属しているのではないでしょうか?
その駒込駅でも、西側の南口には地下鉄南北線との乗り換え口で、駅ナカに書店やパン屋さんもあるけれど、東口は更に地味な降り口です。
昭和の香りたっぷりの東口を出て右に行くと、アゼレア通りと言う商店街に出ます。
飲食店と生活必需品のお店が並ぶ商店街の終わりに、今日ご紹介する「麺や あかつき」があります。
「あかつき」はその店名からは想像がつきませんが、いわゆる二郎インスパイア系です。
港区三田に本店のある「ラーメン二郎」、その独特のラーメンは「二郎はラーメンではなく二郎という食べ物だ」と宣言する「ジロリアン」と言う熱烈な愛好者を持つ、関東圏の有名ラーメンの系譜店です。
三田で修行された弟子の方や、弟子の弟子の方が「二郎」の名をつけた店を各地に展開しています。
また、少し独自の道を行く方が、二郎インスパイア系として、お店を展開しています。
特別に美味しいと言うわけではないけれど、なぜかはまってしまう二郎という食べ物は、暫く遠ざかっていても、なんとなく食べたくなってしまう魔法の力があります。
何か、薬が入ってるのかもしれません。
ただ、さすがに僕の年齢には、本店を含む「二郎」を名乗る店の「二郎」は厳しいところがあります。 そんな僕にとって、インスパイア系の「あかつき」の少し優しい二郎は、二郎の枯渇感を補って十分の一杯を提供してくれる、お似合いのお店なんです。
なぜ優しいかと言うと、「あかつき」は二郎系では珍しい女性店主のお店です。
二郎の麺・今は出荷元は変わったようですがカネシ醤油の味・トッピングのスタイル等をしっかり受け継ぎながら、脂系と量を抑えてくれているライトなおじさん向けの二郎を提供してくれています。
出てきた一杯は正に二郎です。
トッピングは野菜マシにニンニク。
独特の太縮れ麺も同じです。
十分な茹で具合の野菜も、どこか女性らしさを感じてしまいます。
しっかりとした肉もどこか上品さを感じますね。
油をトッピングをしないと、普通の醤油ラーメンかと思うくらい澄んだスープです。
でも、カネシの味はしっかりとしています。
一応、二郎の流儀に基づいて、中身をひっくり返します。
野菜と肉にスープが沁みて旨味を増します。
別売の海老辛味噌の辛玉を入れるて、ライトさに刺激を加えると更に美味しくなります。
枯渇感を満たしてくれ罪悪感も小さいライトな「あかつき」の二郎をいただき、アゼリア通りを駅に戻る足取りは、来る時より明らかに元気になっています。
ただ、何度行っても、オプションを聞かれる時に美人店主に手を差し伸べられると、照れますね。
麺や あかつき
東京都豊島区駒込1ー16ー10
火〜土11:30〜14:30 17:00〜21:00
日曜日11:30〜15:00
月曜定休
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