シニア割で「関ヶ原」を見てきた       お台場シネマ倶楽部

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お台場シネマ倶楽部
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今のオフィスはJRの駅では浜松町なのですが、最寄駅と言えばゆりかもめの日の出駅になります。
日の出駅からお台場海浜公園へはレインボーブリッジを渡って駅2つの近さです。
お台場には最近リニューアルオープンした「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」と言う映画館があります。
しかも、シニア(60歳以上)はいつでも1,100円に割引です。
仕事帰りに映画を見て紹介しようと言う企画、「お台場シネマ倶楽部」のスタートです。

第一回は8月26日公開の「関ヶ原」。
歴史探求の一環から見たい映画だったのですが、なんと、お台場では上映していませんでした。
「お台場シネマ倶楽部」と名付けながらも、一回目から木場の109シネマズに遠征です。
もちろん、109シネマズ木場にもシニア割引があります。

この映画は司馬遼太郎さんの「関ヶ原」を原作に作成されたもので、590万部の大ベストセラーにも関わらず初の映画化で、意外にも関ヶ原の戦い自体を取り上げた作品としても日本映画史上初なんだそうです。
原作が大ベストセラーですから、基本的にネタバレの心配はありません。
実は徳川家康は暗殺されていた、と言うような事はありません。

監督と脚本は、2015年「日本のいちばん長い日」で日本アカデミー賞の最優秀作品・最優秀監督・最優秀脚本等11もの賞を受賞した原田眞人監督。
「関ヶ原」の映画化は25年前からお持ちだったようです。
その理由は、この誰もが知る「天下分け目の決戦」を、日本映画の巨匠たちが描かなかった不思議への挑戦と言う事です。

最初は島左近を主役に、18年前には小早川秀秋を主役にと構想されたようですが、最終的に司馬遼太郎原作に沿って石田三成を主人公に描くことになったそうです。
それも、主演の岡田准一さんが石田三成を演じられる年齢になるまで待たれたそうです。

原田監督は「ラストサムライ」に出演されていて、いつしか「ラストサムライ」を超える日本発の世界戦略時代劇を作りたいとの想いも持たれていたそうです。
かなりの構想の上に出来上がった映画なんですね。

ストーリーはよくご存じと思いますし、司馬朗太郎さんの本を読まれた方も多いと思います。
僕は直前に読み返した訳ではなかったので、小説と映像がオーバーラップすることもなく、「実際はどうだったのだろう」と言う気持ちでスクリーンに向かいました。

そんな最初の方のシーンで、大阪城の城内の部屋の畳が使い古されていたり、いつもどうやって作ったのだろうと思うあの綺麗な城壁の石垣が、単に積み上げましたと言う感じだったところに、400年を遡るリアリティを感じ映画の中に入り込むことができました。

そして、豊臣秀吉役の滝藤賢一さんが硬軟の狂気を演じると、石田三成は見てきた肖像画からしたらかなりイケメンですが、岡田准一さんが真面目に義を重んじる役柄を際立たせます。
そこに、正にタヌキの役所広司の徳川家康が絡み、3人のキャラが立ち、島左近・小早川秀秋等も合わせて、物語に引き込まれていきます。

少し残念だったのは、相関図や合戦の配置など一切の説明が入らなかったので、どうだったかな?と曖昧なまま進んでしまいました。
もちろん、解説の何かを入れることの良し悪しはあると思いますし、一応のナレーションはありましたが、世界戦略としたら、外国人は映画だけ見てわかるのかなと感じたところです。

合戦そのものも、少しオーバーなのかなとも思いました。
誰も見る事は出来ないのですが、実際はもう少し長閑だったのかなと思ったりもしますけそ、ここは逆に世界戦略なのかもしれません。

もう一つは、有村架純さん演じる初芽のあり方です。
これも世界戦略かなと思いますし、それはそれで面白かったのですが・・・・・

この先は、見られた方の感想になると思いますので、これまでにしておきます。

小学校で勉強した関ヶ原の戦い。
これだけのスケールで、映像で観れたのはとても感慨深いものがありました。

「関ヶ原」が諸外国で上映されるのかわかりませんが、日本の歴史が映画を通じて広められるに足る映画だなと思いました。

昔、「読んでから見るか?見てから読むか?」と言う角川のコピーがありました。
今回の場合は、「再読してから見るか?見てから再読するか?」ですが、僕のオススメは前者です。

文庫本で読んでから見る人はこちらから

 

 

 

 

 

Kinde版はこちら
上中下まとめたKindle版もありますが、バラで買った方が安いと言う残念な設定です。

 

コメント

  1. 五十嵐 紀子 より:

    私がこれから観たいと思っているから映画です。
    ・明日は最高のはじまり
    ・草原に黄色い花を見つける
    ・夜明けの祈り
    ハリウッド映画は、やたら、その辺のシネコンで、やってますけど、ヨーロッパ、アジアの作品は、単館であったり、上映館が限られてしまいます。
    ハズレも結構あるのですが、時々(いや、かなりの確率で)、上質の作品に出会えます。
    (もちろん、アンテナを張ってないと、ダメですが・・)
    新宿武蔵野館、ユーロスペース(渋谷)・・等、今後も良質な作品の上映が、続きます。
    ちょっと、マークしてみて、下さい。

    • tack より:

      遅くなりました。いつもありがとうございます。
      難しい映画そうですが感想を聞かせてください。
      オススメがあったら、お台場シネマ倶楽部で一緒に行きましょう!

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