G散歩4 明治神宮鎮座百年祭 代々木の杜でパワーを貰う

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G散歩
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都心には大きな公園がないと言われています。
例えば、ニューヨークにはセントラルパークがは341ヘクタール、ロンドンのハイドパークは隣接の公園を合わせて253ヘクタールあるそうです。
しかし、都心にもここは東京かと感じるような森林があります。
公園ではありませんが、明治神宮です。
明治神宮は73ヘクタール、隣接する代々木公園は54ヘクタール合わせれば127ヘクタール、良くある広さの単位で行くと、東京ドーム約27個分です。
セントラルパークの約73個分、ハイドパークの約57個分には敵いませんが、なかなかの森が東京にもあります。
紅葉を眺めながら枯葉を踏みしめて歩くのには一番良い季節、そして、明治神宮は鎮座百年祭です。
今回のG(爺)散歩は、東京のパワースポット明治神宮を、鎮座百年祭の歴史探訪と併せて歩いてきましたので、紹介します。

本当は教えたくない、小田急線参宮橋、隠れランチスポットからスタート

今回の散歩は小田急線は参宮橋にある隠れランチスポットから始まります。
本当は教えたくないのですが、私のブログごときがバズらないでしょうから紹介してしまいます。
まずは新宿から小田急線に乗り参宮橋駅で下車、参宮橋のホームは国立競技場を模したのか、木材を取り込んで化粧直しされていました。

さらに、明治神宮・代々木公園サイドに出れる改札口が新設されていて、便利になりました。
ここから降ります。

少し坂を下りると左側に国立オリンピック記念青少年総合センターの入り口が見えてきます。

国立オリンピック記念青少年総合センターは、旧陸軍の代々木練兵場があった場所で、終戦後は進駐軍の独身将校用宿舎ワシントンハイツとなり、そして、1964年の東京オリンピックを機に全面返還され女子選手村となった跡地にできた社会教育施設です。
その昔、私が時々利用していた頃は選手村そのものの建物がありましたが、2001年に全面改装を終えて今の施設となりました。
検温などを済ませ、センター棟の奥にある国際交流棟に向かいます。

国際交流棟の最上階9階に、これから行く「レストランさくら」があります。

レストランさくらの特徴は、なんといってもこの眺望です。
明治神宮・代々木公園の森の先に、東京のビル群がそびえ立ちます。

しかも、東京タワーとスカイツリーを一望にできます。

国立オリンピック記念青少年総合センター内のレストランですから、メニューもリーズナブルです。

お店の方たちもきちんとした出で立ちで、対応してくれます。

ガパオライスをいただきましたが、ボリュームもありおいしかったです。

散歩人仲間は、海老天卵とじ丼を注文、これも美味しそうです。

さらに、デザートが110円で提供されていて、このプリンが昔のプリンと言うか、しっかりとした固さがありカラメルシロップが香ばしい、なかなかの逸品です。

コーヒーもついてこのガパオライス&プリンで990円(税込)、そしてこの景色、通いたいくらいです。
ちなみに、運営はシダックスです。

代々木公園を突っ切る

明治神宮は参宮橋にも入り口はありますが、やはり原宿駅の参門から入りたいと言うことで、木公園を突っ切ります。
オリンピックセンターの前の道を渋谷方面に少し向かうと、大きな駐車場の先に参宮橋門がありそこから入ります。

坂道を上り切ると、芝生の中央広場に出ます。

今日は中央広場を横切り、バードサンクチャリを通ります。

兵式の松、立派ですね。

そして原宿門に向かいます。

本殿までの南参道

代々木公園から原宿駅のほうに折れると、見慣れない新しい原宿駅が目に飛び込んできます。

新しい駅舎は後程にして、左に折れ鳥居に向かいます。

明治神宮鎮座百年祭ののぼり。

南参道を歩きます。
中央は神様の歩くところですから、両端を歩きます。
鳥居をくぐるときは、一礼して左足から進むのが礼儀を忘れずに。

脇道は森の中の道そのもので、東京にいることを忘れます。

少し行くと左手に明治神宮ミュージアムがありますが、まずは参拝からです。

さらに進むと、左側には奉納された日本酒の樽が並んでいます。

そしてその反対側には、ワイン樽が並びます。

我が国の伝統を守りつつ、西洋の優れた文化を取り入れる「和魂洋才(わこんようさい)」の考えのもと、西洋文化を取り入れた明治時代、自らが模範となった明治天皇は、特に葡萄酒をお好みになられたそうです。
ワインの産地として名高いフランスのブルゴーニュ地方から献納されたワインの樽を飾っています。
ドメーニュ・ロマネ・コンティの樽もありました。

日本一の木造大鳥居

日仏の酒樽を過ぎると南参道と北参道がぶつかる地点となり、その左側に大きな鳥居が現れます。

初代の鳥居は落雷によって破損してしまったので、現在の鳥居は2代目とです。
昭和50年に再建されたのですが、当時、日本にはここまでの大きさの鳥居が作れるヒノキがなかったため、台湾阿里山連峰の丹大山で発見された樹齢1500年超の大檜を用いているなど、台湾の人々と日本の人々との協力のもと建造されたそうです。
明神鳥居としては日本一の大きさを誇る大鳥居です。
この大鳥居は明治神宮の中でも強いパワースポットと言われていて、南参道から大鳥居をくぐるルートに良縁アップの効果があるんだそうです。
鳥居をくぐると右側には菊花展で、さまざまな菊の花が並んでいます。

そして、左側には鎮座百年の歴史をたどる展示があります。

明治天皇にまつわる明治の歴史が紹介されています。
第日本帝国憲法の発令式の絵画は、壮大さを感じます。

そして、明治神宮のもう一人の神、昭憲皇太后の残された功績も紹介されています。

今年は教育勅語渙発百三十年でもあるそうです。
いろいろと言われる教育勅語ですが、ごくごく普通のことを述べられているのでは思います。

数々のパネルの最後、参道が左に折れる突き当たりにある大きなパネルに明治天皇と昭憲皇太后の御歌が掲げられています。
一つの世紀を超えても心に刺さるそのお言葉を読むと、改めてお二人があの時代の中で見られていた世界観に驚くばかりです。

本殿

パネルの角は直角に曲がっているようですが、88度になっているんだそうです。
末広にしたとも言われているんだそうです。
その角を右に折れると、いよいよ本殿前の三の鳥居が見えてきます。

コロナ禍の中、さすがに最後にひしゃくの柄をに水を流しても除菌はされません。
手水所は簡易的な物になっていました。

杜と神社、絵になりますね。

南神門には「明治神宮鎮座百年」の提灯が掲げられています。

神門を抜けると、外拝殿が見えてきます。
天気が良かったので、人手が多いですが、止まっているわけではないので密ではありません。

ちょうど、結婚式の参列に出会いました。
明治神宮で結婚式をされる方は多いそうです。

外拝殿の左手には、縁結びのパワースポットと言われる夫婦楠があります。

明治神宮には、いわゆるおみくじはありません。
その代わり、明治天皇・昭憲皇太后の歌を「大御心」として、引くことができます。

「大御心」は持ち帰ります。

そして、神社と言えば御朱印です。
拝殿に向かって右手にある社務所で御朱印をいただけます。
コロナ禍の折、すでに書かれたもをいただくのですが、「鎮座百年祭記念」の印は、貴重です。

御祈祷を終え、来た道を戻り、大鳥居の手前に「明治神宮御苑」の入り口があります。

「明治神宮御苑」でパワーを授かる。

御祈祷を終え、来た道を戻り、大鳥居の手前に「明治神宮御苑」の入り口があります。

明治神宮には何度も来ていますが、恥ずかしながら「明治神宮御苑」は初めてです。
江戸時代初期は熊本藩主加藤家下屋敷で、その後は彦根藩主井伊家が継ぎ、維新後に皇室の御料地となったそうです。
昭憲皇太后が健康維持のために散歩できるようにと言う明治天皇の意向により、庭園として整備されたそうです。
その頃、柵があったかは定かではありませんが、神宮の杜と違って、どこか庭園の趣があります。

少し進むと、明治天皇が皇后のために建てられた「隔雲亭」があります。

「隔雲亭」からは庭園の風景を楽しめるようにされているのですが、下から見上げても、たまらない風情ですね。

「隔雲亭」から下ると、「南池」という池が広がります。スイレンの花が、開きそうな感じでした。

「南池」には、昭憲皇太后が釣りをされたと言う「御釣台」もあります。

「南池」の奥には「菖蒲田」が広がります。
見頃は6月ですから、今はただの荒地のようです。奥に藁葺き屋根の「四阿(あずまや)」も見えます。

紅葉も赤くなり始めている中、さらに御苑の奥へと進みます。

一番奥地にあるのは、願い事が叶うパワースポットとして有名な「清正井(きよまさのいど)」です。

加藤清正が掘った言う伝説から「清正井」と言われています。
絶えずきれいな水が湧き出ていて、その季節には「菖蒲田」を潤し、「南池」の水源となり、渋谷川の源流となっています。
伝説通りなら、400年に渡り、その水を携えていたことになります。

明治神宮ミュージアムで明治天皇を知る

明治神宮御苑から正参道に戻り、二の鳥居から南参道と戻ります。
最初に通り過ぎた、明治神宮ミュージアムに入ります。
ここは撮影禁止なので、展示品は明治神宮ミュージアムのホームページをご参照ください。
1Fには、杜の展示室とされ、明治神宮の四季や建物の模型などが展示されています。
2Fに上がると、まず宝物殿展示室があり、明治天皇・昭憲皇太后のゆかりの品などが展示されています。
まずは、イタリアのエドアルド・キヨッソーネが描かれたお二人の御尊影や、この時着用されていたと思われる軍服も展示されています。
当時としては、170センチを超える大柄と言われていた明治天皇ですが、お召し物そのものは、それほど大きくはありませんでした。
昭憲皇太后のドレスもありました。
御尊影の通り、スリムなドレスでした。
そして、なんと言っても展示場の中央に鎮座する、六頭曳儀装車です。
明治22年2月11日の憲法発布日にお二人がご乗車された馬車です。
そして、明治天皇が使われていた御常用御机や御文鎮、さらに短くなるまで使われていたところにお人柄が感じられる、自らが削られ使われた御鉛筆など、日常を感じさせるものも展示されています。

そして、隣の企画展示室では「明治神宮鎮座百年祭記念展 明治神宮の鎮座」が行われており、我々はまずお目にかかれない本殿内陣に約百年収められていた「桜・桐・菊・蜜柑図屏風」が展示されています。
また、昭憲皇太后の十二単も、約二十年ぶりのお目見えだそうです。

こちらは、12月6日までの開催です。

明治神宮ミュージアム

北に向かい亀石 宝物殿に

明治神宮ミュージアムを出て、南参道を再び北に歩きます。
社務所の辺りで左に入り、杜の中の道を進みます。

しばらく歩くと、杜から視界が開け、北池と芝生のエリアが見えてきます。
この芝生の中に、これもパワースポットの「亀石」があります。

角度によっては、幸運や長寿・金運の象徴とも言える亀に見えるということから、パワースポットと言われるようになったそうです。
もちろん、狙って置かれた物ではないと思いますが、何かご利益があるのかもしれません。

その先には、「宝物殿」があります。
大正10年(1921年)、明治神宮鎮座の1年後に竣工した、我が国における初期の鉄筋コンクリート建築で、国の重要文化財でもあり、またパワースポットとして有名な建物ですが、現在は耐震工事の施工のため休館中で、中には入れません。

「宝物殿」の正面、掲揚塔の裏手に、さざれ石が置かれています。
君が代で歌われていますが、現物を見たことありますか?私は、かなり前ですが、鎌倉の鶴岡八幡宮で見ました。
小石が石灰により凝結されて岩となったさざれ石、パワースポットとは苔がむすまでは、まだ長い歳月が必要のようです。

外周はまるでハイキング

「宝物殿」から「至誠館」の方に歩き、そのまま行けば、参宮橋の入り口に行けますが、最初の角を左に折れます。
芝生の広場の間を抜けて、杜に入るのこの道が好きです。

さすがにお昼からこれだけ回りますと日が暮れていますが、この道がいいですね。

約15分くらいの道のりですが、南側の外周をハイキング気分で歩きましたが、最後の方はすっかり暗くなって少し心配になるくらいでした。

猿田彦珈琲でひと休み

明治神宮の開門時間は日の出から日の入りまでです。
とは言っても、正確な日の出日の入りではなく、11月は6時10分から16時10分まで、12月は6時40分から16時までです。
16時を回ってしまったのでドアを開けていただいて退出しました。
すっかり暗くなったなか、新しくなった原宿の駅舎で人気の「猿田彦珈琲」で休憩しました。

アイスコーヒーにどら焼き、気持ちは「和」です。
長椅子の席を取れたので、落ち着くことができました。

新しくなった原宿駅ですが、解体工事中の古い駅舎もその姿はまだ健在です。

On more thing 明治神宮でハートを探せ!

明治神宮の「On more thing」は、あちらこちらで見かけるハート探しです。
ディズニーランドのミッキーマウス探しのようなものですが、あちらは仕掛け。
明治神宮には意味があります。
気持ち的には、明治天皇と昭憲皇太后が仲睦ましいかったからと思いたいところですが、ハートに見えるものは、「猪の目」と言って、山火事の時に真っ先に逃げることから「火伏せの神様」の使いの意味を持っていて、火除としてつけられているのだそうです。
いろいろなところにありますから、歩きながら探してみるのも楽しいですね。

参宮橋から原宿まで、代々木の杜を巡る散歩、いかがでしたか?
人出はあるかもしれませんが、空気も良く、密を気にする必要はありません。
パワースポットを巡りパワーを受けるだけでなく、 今ならば鎮座百年祭の催しを通じて、明治天皇・昭憲皇太后はもちろん、明治時代に国を近代化した私たちの先輩の意志を感じることにより、強い力を授かることができると思います。

明治神宮鎮座百年歳は12月6日までです。
初冬の杜歩き、お楽しみください。

※G散歩では皆様のお勧め散歩情報をお待ちしています。コメント欄にお書き込みください。
   Gが散歩に行きレポートします。

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